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「なんでこんな田舎に移り住んできたんかようわからへん」 調査をしていくなかで地域の人から聞いた言葉です.今日の農山村では過疎・高齢化に伴い,農村生活を支えるサービスや集落機能の低下,さらには集落の消滅といった問題が危惧されております.その一方で,都市住民の農山村への関心は高まっており,農山村に移住する,あるいは移住せずとも関わる若い世代も多くみられるようになってきました.私は,そういった人材(以下,外部人材)およびそれを受け入れる地域に着目して研究を進めて参りました.これまでおこなってきた研究は大きく3つあります. 農山村地域への定着プロセスに関する研究 過疎化が著しい農山村に人材を呼びこむため,これまで様々な主体によって移住を促進する取り組みがおこなわれてきました.こういった移住促進に関する文脈では,何人が移住したか,そしてそのまま住み続けているか,といった点が重視されてきました.つまり,定住に至ることが「成功」,定住に至らない場合は「失敗」として認識される傾向がありました.しかし交通・情報インフラの発達,人々の価値観の多様化などがみられる今日において,そのような認識は現状にマッチしているといえるのでしょうか.地域が抱える諸問題を解決していくためには,なにもそこに居住している者だけでなく,多様な人材が関わることが重要であると考えます. そこで本研究では,地域に住み続ける(=定住)ことを促進するという視点ではなく,地域と関わり続ける(=定着)ことを促進するというより広い視点にたちました.そして,どのようにすれば地域の主体は,そこに定着する人材を確保・育成していくことができるのか,という問いに接近するため,移住した者が地域に定着するプロセスを明らかにいたしました.具体的には,「地域おこし協力隊員」を対象として,住むだけではない多様な関わり方の実態やその意向について明らかにするとともに,彼らが地域に移住した際に感じる課題やその克服過程について明らかにしました.そして,定着する人材を確保・育成していくために,地域側が留意すべき点を提示いたしました. 外部人材が地域にもたらす効果について 外部人材が農山村に関わることは,地域にどのような効果をもたらしているのでしょうか.この問いに関してはこれまで,「都市・農村交流論」において多く取り挙げられてきました.そこでは,「都市・農村交流」の重要性や様々な効果の存在について言及されてきました.しかし,体系的に整理されているとはいえず,それを測る「ものさし」も存在しておりませんでした.そこで本研究では,様々な効果のなかでも「地域力」を向上させるという効果に着目し,その「ものさし」を作成したうえで,実際に「地域力」を向上させているかどうかを測定いたしました.分析対象としては,大学生がおこなう交流活動を取り挙げました.  新規就農者の定着傾向と研修事業の効果 農水省の報告では,新規就農者の定着率は7割程度であるとされております.この割合をどのように捉えるかは判断の分かれるところではありますが,どのような者で定着しているのか,あるいはしていないのか,といった傾向を考慮に入れて議論していく必要があると考えます. 一方,自治体行政がおこなう新規就農(希望)者に対する支援をみると,近年では研修事業の整備を軸として展開している傾向がうかがえます.このような研修事業は果たして新規就農者の定着を促しているのでしょうか.本研究では,兵庫県下における新規就農者の定着傾向を明らかにするとともに,研修事業の定着促進効果を明らかにいたしました. 以上に挙げた研究は,今後も継続して発展させていこうと考えております.
【所属学会】
農村計画学会 / 地域農林経済学会 / 日本農業経済学会 / 日本農業経営学会
【学会等役員】
所属学会 学会等役員
【学会等の活動に関する自由記述】

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